過食症になるまで

うつ病を含む精神障害

 私の若い頃は精神障害に対して社会が明るくなく、怠け病などと呼ばれることもあった。大変田舎な場所に住んでいるので、医学を含む情報や理解が遅れた部分もあるのだろう。私自身も自分の問題なので自己治療に勤めなければならないと信じていた。むろん医師への相談はしたが、内科での相談のみで精神病院に通うという選択肢は思いつかなかった。内科での案内は生活習慣の指導のみで終わり、こと睡眠障害に関しては医師も早起きをする、決められた時間に起きる、運動する、程度の治療法をアドバイスされ、またそのアドバイスは知人に相談しても同じことを言われているので社会的常識なのだろうと感じ、朝早めの時間から勤めることのできるアルバイトを利用したり、夕方にはジョギングに勤めてきたが改善することはなかった。

 若い頃は慢性的な睡眠障害でも動くことが出来た。身体は重く、体調の不良は常に感じていたが、それでも無理やり動けばクオリティは低いものの手足を動かせていた。そんな状態で勧められた治療方法は続けているし、いつか治るだろうと期待していたが10年すぎても改善することはなく、年を取り体力の低下に合わせついに動くことも困難になっているのを感じ、ついには働くことも出来なくなった。

 治療に専念しようと思い、決められた時間に起き、決められた時間に布団に入る、を意識していたが、睡眠障害のため寝付くことも難しく、たびたび目が覚める。朝7時には起きて朝ご飯を食べ、日中に結局横になるを繰り返し、いつ寝てるか起きてるかわからない状態に社会生活が送れず苦しむ。また何年も。

過食症

 それでも他の治療のあてはなく、生活習慣の見直しに焦点を当て、朝夕晩の食事をキーにして生活サイクルを作ろうと思ったのが体重増加の原因だったと感じる。動けないのに決められた時間の食事だけはがんばってとる。血糖値が上がり切るまでの数10分は体が少し軽く感じ、何かできそうな期待があった。この感覚が大事なのではないかと思い、食べることをトリガーに色々行動を起こすようになった。寝る、という行動さえ食べることをトリガーに使った。

 みるみる体重は増えた。それでも、生活サイクルを守ることを優先に、多少でも行動できる感覚をつかみたくて続けた。血糖値が上がり切ったら横になる、それまでの動ける間に出来ることをする。これまでに何年も続けてきた治療法では改善しなかったので、せめて少しでも動ける方法で回復に近づけばいいと思っていた。

 80kgを超えた時点で体調の不良を感じるようになった。息苦しく動悸がする。これは良くないなと思った時には食欲のコントロールが出来ず、過食症となってしまったのである。

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